コミュニティ心理学では、人間の行動を「その個人の考えと責任にのみ基づくもの」と捉えるのではなく、「個人を取り巻く社会的環境との相互作用の結果」と捉えます。様々なコミュニティにおける諸問題は、問題の当事者(被害者/加害者)という視点だけではなく、その問題が起こった環境(人間関係や社会的な状況要因)を分析しなければ解決しないと考えます。

 この授業では,人間性心理学と社会システム論を軸とし、人間的成長を促す社会的環境のあり方と,そのようなコミュニティを作っていく実行策について,主に産業場面での問題を例としながら考えていきます。 

 経営学における様々な人的側面を把握するために必要な、広範囲にわたる社会心理学の基礎的知見を取り上げます。個人の社会的認知を解説し、それが他者への影響をどのように与えるかを考え、最後に動機づけ理論と集団の中でのコミュニケーションの問題を総合したリーダーシップの問題について考えます。
 社会心理学は非常に広汎な人間行動を取り扱う学問領域ですが、この授業では経営学部の専門科目として、特に3年次以降の経営学各論および各演習で必要と思われる知識を重視します。おおよその流れは、個人から集団へ(ミクロからマクロへ)ということになります。